2023年2月11日土曜日

15日はお寺で涅槃会

 2月15日はお釈迦様入滅の日。80歳でお亡くなりになった日です。

2月15日、場合によっては3月15日にお寺で涅槃会が催されます。

禅宗や密教のお寺で拝見する涅槃図。横たわったお釈迦様の周りに、お母様の摩耶夫人はじめ神様、仏様、王様や弟子のお坊さん、信徒さん、動物などがお釈迦様を取り囲みお祈りしたり見守っていたりしている絵を見たことがある方もおられるのではないでしょうか。

私は昨年からipadで涅槃図を写仏(模写)はじめまして、これまで4枚写仏いたしました。そのうち公開のお許しをいただきました熊本市内のお寺の涅槃図を写仏したものご紹介したいと思います。

写仏する方法は、まず涅槃図を撮影させていただき、ipadに取り込み、アドビフラスコのソフトで描きます。まず、輪郭を黒一色で描きます。できあがったら、色づけを行います。長いもので完成まで70時間ほどかかりました。禅宗では「行住坐臥」、歩いても止まっていても座っても寝ても修行と言う言葉があります。写仏も修行の一つと楽しみながら描いております。

報恩寺涅槃図写仏



海蔵寺涅槃図写仏


日本の仏教は、約2500年前にインドで生まれた仏教が中国、朝鮮半島を通って伝わり、お経や仏像などと共に伝わってきたものが涅槃図です。涅槃図にはいくつかの系統や傾向・ルールがあります。まず原則として絵の真ん中にお釈迦様の涅槃が描かれています。その周りに神仏や僧、人間や動物たちが描かれ、その中には阿修羅や金剛力士など仏教でおなじみの神仏や涅槃図には欠かせない弟子の阿難尊者、お釈迦様の母の摩耶夫人などが描かれていますが、1枚1枚違いがあり、その違いを見比べるのも楽しみの一つです。ちなみに、報恩寺と海蔵寺の涅槃図を比べますと、報恩寺のものは、釈尊の右手は斜めを向き、赤い衣で、薬袋を掛けた錫杖は描かれず、金剛力士は右側に2体で白象の牙は2本ですが、海蔵寺のものは、釈尊は手枕で金衣、薬袋は錫杖に掛けられて、金剛力士は左右にあり、白象の牙は6本など、比べると違いがわかります。

涅槃会で涅槃図を見かけられましたらそのような違いも含めてご覧になると楽しめます。



浅草の1日

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