2022年2月25日金曜日

本:花々(原田マハ著)

 NHKの番組「あさイチ」にゲストで出演された原田マハさんの著書を読んでみたくなり、図書館に借りに行きました。人気があるようで、残っていた本は数冊。その中で「花々」を借りました。



最初は、女性向きの軽いエッセイかなと思いましたが、なんの、読んでいくと、詩のような心地よいなめらかさがあり、読むのが遅い私も半日で読み終わりました。こちらはいかに生きるかがテーマ。人気のわけがわかったような気がします。

2022年2月22日火曜日

定年退職後の手続き

 60歳で定年退職してから3年余りがたちました。

たまに定年退職後の税金や社会保険についてどうだったか尋ねられることがあるので、思い出しながら簡単にまとめてみたいと思います。

●年金

厚生年金も基礎年金もこれから原則65歳から支給ですね。収入がない期間は生活費などを何から捻出するか?退職後の収入源がなければ退職金、預金などが必要です。一般的に夫婦の年間生活費が250万~350万円ぐらい必要と言われていますので、5年であれば1250万円~1750万円となります。退職前に継続雇用や再就職の検討も必要です。年金保険料の納付期間は60歳までです。

●所得税

勤め先が計算して支払ってくれていましたので、自分でやるのは苦手なところですが、9月に退職したので、翌年確定申告して後にかんぷがありました。その後、収入がないか少ない時期は非課税になります。

●住民税

これも所得がないか少ない場合は非課税になります。収入があれば収入に応じて課税されます。

●健康保険

勤め先の社会保険の継続加入、国民健康保険への移行など複数方法がありますので社会保険、自治体窓口に問い合わせてみるとよいと思います。保険料は退職後も収入に応じて支払います。

●失業保険

勤め先で勤務期間がある程度ある場合は失業保険の申請をうけられます。諸々条件がありますのでハローワークで尋ねてみるとよいと思います。職業訓練の制度もあり補助を受けて訓練することができます。

●退職金

退職金は、銀行や信託銀行でいったん預金して、必要な額を必要な時期に引き出すことをお勧めします。他の預金より利息が高いものなどもあるので、利率やサービスなどを複数の銀行を比較してみるとよいと思います。管理料がかかる場合もあります。使い方を事前に計画しておかないとずるずるお金を使ってしまう心配も。一度に退職金としないで、年金を選べる場合もあります。その際に、期間確定か終身かなど選択が必要です。

勤め先が本人にかわって行っていた手続きは、退職すれば自分で行わなければならなくなります。選択を間違うと不利になったりするので、自分で情報を得て判断するのが苦手であれば、一度ファイナンシャルプランナー(FP)や税理士に相談するとよいと思います。まず、おおまかな相談を電話やメールでして必要であれば改めて詳細を相談するようにすれば、最初の相談料は安いと思います。退職後のお金の使い方や計画はライフプラン表やキャッシュフロー表を作ると可視できてわかりやすいと思います。


2022年2月14日月曜日

本:死ぬ瞬間~死とその過程について Eキューブラー・ロス著

 「死」という言葉が入るタイトルは刺激的ですが、仏教を学ぶ私にとっては身近なテーマです。

Eキューブラー・ロスの話も仏教塾の中野東禅先生の講義に出てきました。キューブラー・ロスはスイス生まれの精神科医・作家で、多くの末期患者を面接・調査して、死に至る過程で「否認→怒り→取引→抑鬱→受容 死の五段階説」を定義しました。晩年は、幽体離脱や霊性に熱中したといわれています。

1969年に発表されたこの本は、多くの末期患者との面接(インタビュー)の様子が描かれています。死を目の前にした人が対象で少々生々しいですが、この著書は末期医療(ターミナルケア)の聖書と呼ばれています。

親の介護ためや自分が年を取って死を迎える課程を事前に知るうえでたいへん参考になった本でした。「死はすべての人々が1人の例外もなく経験するが誰一人として死の経験を語れない。」それゆえに著者も晩年は臨死体験や死後の世界に関心が高まったのでしょう。私が読んだものの中では立花隆著「臨死体験」が読みやすかったです。

私は400ページある「死ぬ瞬間」をいきなり読むのに多少ためらいがあったので、その前に少し内容が軽そうな170ページの「死後の真実」を読みました。






シニアのための保険見直し

 60歳で定年退職して3年、生命保険の見直し中です。

1.残りの人生が少なくなってきた(けっこう長く生きてきた)

2.定期保険の見直し

3.その他の保険の見直し

具体的にどのようにするのか検討します。

1について、若い時は、もしもの死亡や重度障害のリスクを考えて定期死亡保険に加入していましたが、すでに解約。お葬式代ぐらいの終身保険は継続。医療保険とがん保険は掛け金の減額を検討しています。古い保険商品は入院‣通院○日以上など条件付きのものがありますが、国の医療費削減や医療の進化もあって入院日数が短くなっているので、条件付のものは見直す必要があるかもです。「契約の年齢が65歳まで」と契約条件がある商品もあるので、ぜひ65歳になる前に一度見直しをしたいと思います。

2について、補償額の見直しをしたいと思います。後期高齢医療費負担も1割から2割負担に変更と世の中は高齢者に厳しくなる方向です。入院・通院や手術・抗がん剤の補償など必要な補償があるのか、また入りすぎていないかなど見直しをしたいと思います。

3について、個人・家族のための保険は、医療や終身保険に限らず、介護保険や収入補償保険などがあります。また火災保険、自動車保険なども定期的に見直す必要があります。持ち家の場合、火災保険に地震保険はつけているか、家財の補償は少なすぎないか、個人賠償に加入しているかなど。自動車保険は運転者の制限は漏れがないか、特に外車や高級車はかなり保険料が高額になるので、保険料を考慮して大衆車に乗る、リースやレンタカー、シェアを利用するなど。高齢になると事故のリスクも高まるので、いつ自家用車を手放すと決めておくことも。将来の計画は、自分のライフプランおよびキャッシュフロー表を作成してみるとわかりやすいと思います。

介護保険の加入を検討する場合は、介護が必要となる年齢に近づくと保険料がアップする場合があるので、ぜひ事前に支払総額のシミュレーションをしてみるとよいと思います。介護保険の支払い条件は、介護2か3だと思いますが、国の審査判定も年々厳しくなっているようです。

保険の特徴として、生命保険はたとえば20歳で加入する場合と40歳で加入する場合とで60歳で病気で保険金を受け取る場合、支払い期間は前者が40年、後者が20年ですが、支払総額はほぼ同じという場合があります。とすると保険料が安くて補償期間が長い若い時に加入した方がお得で安心ということになります。上記で41歳で病気をして保険金を受け取る場合はもちろん40歳で加入の方が保険料の支払総額は少なくなりますが、保険は万一の場合と可能性が高い場合を総合的に考慮すべきです。

定期保険は収入が少ない若い時に利用して、年齢が増して余裕ができれば貯金や金融商品の運用でリスクに備えるのが理想だと思います。特にリタイア後は年金だけの収入では生活費が足りずに貯金を食いつぶすリスクもあるので、年金以外の収入を事前に準備するのも一案です。リタイヤ後の計画は、50歳ぐらいで一度考えてみるとよいといいます。

相続で資産が増える場合があります。預貯金・金融商品や不動産などです。相続人同士で争ったりしないように、被相続人(親など)や相続人(兄弟など)と事前に相談し合うことができればリタイア後の生活設計にも余裕が生まれるでしょう。

私はファイナンシャル・プランナー(FP)なので、このようなことを定期的に検討してみるのですが、苦手な方はぜひ一度専門家(FP)に相談していただきたいと思います。


2022年2月13日日曜日

本:新井満「幸福論」

定年退職後のセカンドライフで、本をよく読むようになりました。その中で興味深かった本を紹介したいと思います。

●「幸福論」新井満著

仏教塾に通っていた時に、曹洞宗コースの講師の中野東禅先生が「千の風になって」を話題にお話しされて興味を持った本です。

新井満氏は「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家。広告会社・電通に勤務。シンガーソングライター。

東禅先生と新井氏が対談で、

・「みんな死ぬのになぜ生まれてきたのか?」「生まれたらみな役割がある」(新)

・釈迦の説く徳幸せは「こよなき幸せ」。尊敬、博愛、家族愛、謙遜、感謝、安穏。(東)

・無我夢中に生きる中に本当の幸福がある。(新)

など興味を惹かれるコメントがあり、新井氏の作品を読んでみたくなりました。

東禅先生の講義でも新井氏の「千の風」の話が出てきて、「『そこ(お墓)に私はいません』というけれど、(亡くなった「私」は)残された人たちの心の中にいる。」という話にすごく共感しました。「人は危機に瀕した(たとえば戦場で瀕死の重傷を負った)とき、『おかあさん』と叫ぶ」という先生の話も、この「幸福論」の中に同様の話が出てきます。「幸福論」は、今から30年前の1992年に出版されており、新井氏が観た映画について語るという構成で、2022年の人口爆発と環境破壊を描いたSF映画の紹介などタイムリーでとても興味を引く内容でした。





with コロナ、今日この頃

 コロナの影響、続きますね。2019年に定年退職して、いざ第2の人生とそれなりにわくわくしていた矢先、2020年1月からコロナで巣ごもりというか不要不急の外出を控え県外への移動を控え・・・ているうちにはや2年。何をしてきたかというと、

1.2020年春に南阿蘇で民泊「南阿蘇のOGA亭」を始めました。コロナの影響で宿泊業界も大打撃。でも、三密を避けて家族やカップルに利用していただいてなんとか続けています。

2.2019年から通った東京国際仏教塾で師僧・中野東禅師について曹洞宗を学び、在家得度しました。毎朝読経を続けています。

3.Come come everybody. ラジオ英会話をこの1年聞いています。が、英会話ができるかはコロナ禍で試せずです。タヌキばやしの曲に乗って、

How do you do, and how are you?
Won’t you have some candy?
One and two and three, four, five.
Let’s all sing a happy song.
Sing trala la la la.

4.図書館から本を借りまくっています。ちなみに年100冊の年もありました。

5.ipadで絵を描いています。もっかの課題は描くのが超遅いので早く描けるようになること。

以上、近況ご報告でした。

浅草の1日

  4月19日に、私が2020年に卒業した東京国際仏教塾の本年度の開校式と閉校式が行われ、記念講演を拝聴するために上京しました。 講演が終わり、久しぶりに同窓生と懇親会。浅草へ。 待ち合わせの雷門下、観光客でごった返し。浅草寺にお参り、熱心にお参りする外国人観光客。 合流して私が...