2022年4月13日水曜日

印象派美術展、4月15日から熊本県美で開催。

 原田マハさんの「楽園のカンヴァス」ご紹介しましたが、ルソーと同時代をパリで生きた巨匠たちピカソ、セザンヌ、マティス、ミレー、モネなどの作品展が開催されますのでご紹介します。

タイトル:印象派との出会い~ひろしま美術館コレクション

期間:2022年4月15日(金)~6月5日(日)

会場:熊本県立美術館






2022年4月12日火曜日

おすすめの株ありますか?

 おすすめの株がありますか?と尋ねられることがあります。株式のことですね。私は、20代の時に証券会社に口座を作りました。最初に始めたのは、公社債投信の積立と個別株を少し購入しました。その最初に購入した会社がそのあと倒産してしまいました。その時の株券は記念に持っています。その頃は株券の裏に裏書きして売買していたんですね。おすすめの株?わかりません。いいと思って購入した会社の株がゼロになるんですから。

40年ばかり株をやっているとわかることはあります。それは、結果を見ればその上げ下げの理由がわかるということです。たとえば商船株、コロナウイルスの影響でこの2年うなぎのぼり、5倍ほどになりました。巣ごもり需要などで需給ひっ迫、市況高騰、最高利益、高配当利率・・・。これを2年前、せめて1年前に予想して購入していれば、そして高値のうちに利益確定できれば、「たられば」ですが、大儲けになります。

私は、株を始めたころ、何度もこのような夢を持って購入し、夢破れてきました。その原因は、だれも正解を教えてくれないし、自分の下した判断はたいてい間違っているからです。結果は、ほとんど高値つかみとその後の損切りの繰り返し。特に株価が購入価格を割ってくると、売るに売れず、どんどん下がる。そして待ちきれず損切り。最悪は、ネットバブルのとき。そのころ信用取引をやっていたので、最初は含み益はどんどん増える。あすにでも利益確定と思っていたら有名投資家H氏の家宅捜索を機に下落が始まり、下がりだすとますます売却できず、結果は追証が底をつき自動決済、大きな損を出すことになりました。

FXも経験しました。為替は世界中で24時間動くので、深夜も気になって寝ることができない。結果、損得とんとんで、疲れて撤退。

そして、60歳過ぎての私の結論。

・10年以上のホールド前提に購入保持。できれば配当や優待で10年後には元を取る。下がったとしても気が楽です。

・余裕資金で購入。今は余裕がないので原則購入しない。

・儲かった(売却して利益が出た)中から友達にご馳走したり寄付したりしてふるまう。これは先輩投資家からのアドバイス。周りへの感謝。自分だけいい思いをするとツキは逃げる。

あくまで個人的意見ですが、5年以上長期で保有していた株の中には、TOBで高値で売却できたり、長く放置されていたのが注目されて株価が上昇したりしたので、長期を前提に購入保有すると損する率は減ると思います。もし株価が購入価格を割っても所有し続けて応援したくなる会社は結果として損をさせないという思いもあります。高値になった株、いつ売却しようかとまた悩むのですが、その時は、分割して何回か売却すれば、売りたい、でももっと上がるかもの悩みも減るでしょう。後期高齢者は利益が大きいと保険料負担が1割から3割に増加したりもするので、上手にやりましょう。

2022年4月11日月曜日

本:楽園のキャンヴァス(原田マハ著)~熊本で「エ・コールド・パリ」を語る講演会案内

 原田マハさん著の2冊目を図書館から借りてきました。原田さんは元キュレーター。美術館やデパートなどで開催される美術展の企画・公正・運営などを行う専門職。「楽園のカンヴァス」は、得意分野を題材にしてルソーの絵にまつわる謎の解明を描いた話題の長編推理小説。巨匠ピカソがなぞに関っていたり、男女の恋も織り交ぜて、楽しく読める内容でした。

ルソーやピカソが登場するので、彼らが活躍したころのパリの画壇をちょっと振り返ってみました。ルソー(1844年→1910年)は、ルノワールやセザンヌなど印象派の著名な画家たちとほぼ同時代の画家。彼の絵は生きている間には評価されず、貧乏なままに生涯を終えています。そのルソーを数少なく評価した一人がピカソ(1981→1973)。ピカソはまだ20代の1907年に発表した「アビニヨンの娘たち」でキュービズム(立体派)の旗手となりこの時代最も有名な画家となりましたが、40歳近くも歳が上で恵まれないルソーの絵を評価しておりこの小説のルソーの謎にかかわっていきます。

ルソーの絵といえば、この小説に描かれた「夢」。熱帯の森の中に横たわる女性、森林に隠れるライオンや蛇。ぼーっと浮かぶ月。幻想的な作品です。ルソーは貧乏だったので、アフリカに行ったことはなく、写真などをもとに想像して描いたということです。空想(妄想)が好きだったようです。私が好きな画家で田中一村がいます。若く才能がありながら評価されず奄美の島で一人命を終えました。島で描いたむっとした密林の熱気、鳥や魚やカラフルで美しい南国の生き物たち、何かルソーと共通するものを強く感じます。私は絵画は美術展や画集やテレビで見てきましたが、原田さんは海外の美術館の勤務経験もあり、直に本物の大作や代表作を見てきた方なので、その感動や臨場感が小説の中に現れています。私も、有名画家を多数輩出してきたヨーロッパの美術館を巡りたくなりました。本にも描かれていますが、著名な画家の遺産を相続する場合、多大な相続税がかかり個人が相続するのが困難な場合が多いので、作品を市などに寄贈してそれを展示する美術館が多いとのこと。行ってみたくなります。

描かれている時代の講演会が近日熊本で開催されます。講師は元熊本県立美術館学芸課長、現在はキュレーターとして東京で活躍されている村上哲氏です。

★連続講座「エコール・ド・パリ  100年の夢  ー藤田嗣治、ピカソ、キスリング」

・第1回 「 藤田嗣治/レオナール・フジタ―東西の美意識を繋ぐ― 」
5月7日(土) 14時~15時30分

・第2回 「 パブロ・ピカソ―古典から革新へ、変容するイメージたち― 」
5月14日(土) 14時~15時30分

・第3回 「 キスリング―激動の世紀、ユダヤ人の画家として― 」
5月21日(土) 14時~15時30分

場所/
熊本市花園公民館ホール/花園まちづくりセンター内
〒860-0072 熊本市西区花園5-8-3 
お問合せ・お申込みは Tel 096-359-1261/Fax 096-322-1535
熊本市ホームページ/花園まちづくりセンター・花園公民館  

ご興味がありましたらいかがでしょうか。

2022年4月6日水曜日

個人に関るサイバー攻撃の現状と対策 講演を聞いて

  先日、SG熊本(ファイナンシャルプランナーの勉強会グループ)の勉強会で、サイバー攻撃の現状と対策についての講演を聞きました。

・プロバイダー

・ソフトウェア

・OS

・ブラウザー/検索エンジン

・サプライチェーン

・ランサムウェア

・脆弱性

・IPアドレス/MACアドレス

・秘密鍵/公開鍵

・ユーザーID/パスワード

・クッキー

・スクリプト

・ゲートウェイ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・etc

2時間の講義に、私には意味がわからない単語や言葉があふれていました。苦手な領域。講師から丁寧に説明していただきましたが・・・上記の言葉の意味や内容がわからない方は、ネットで検索してみてください。

そんな講義で私でもなるほどと思った点をあげます。

・自分の会社はしっかりセキュリティーを高めていても、サプライチェーン(下請け会社など)ネット環境が脆弱な会社が狙われる。

・身代金(ランサム)を要求してきても、払うべきでない。そうしないと世の中にますます広がる。しかし、病院など漏えいさせられない情報を取り返すため払ってしまう場合も。払っても情報を帰してくれない場合もある。まずセキュリティーを高め対応を間違わないこと。

・パスワードは推測されない強固なものにすること。ユーザIDは丸見え状態なので、そのままパスワードも同じにしていたり近いものだと盗まれやすい。

・ソフトを複数立ち上げたまま、ネットショッピングなどしていると情報を盗まれる場合がある。立ち上げていたサイトは消して行うこと。

・古いブラウザーは危険。新しいものを使うこと。

・ネットショップのページなどが脆弱だと、特典のボタンの上に透明にした注文ボタンをしのびかくしておいて、注文のクリックをさせて、慌てたところで別のリンクに飛ばさせる「やり取り攻撃」される場合がある。

★OSなどは新しいものを使用すること。パスワードは強固にすること。何かトラブルになっても慌てないこと。これが初心者がトラブらない秘訣のように思いました。もし、怪しいなと思ったとき相談できるプロや詳しい人が近くにいれば安心。デジタル終活も言われている昨今、ほったらかしが特にまずいようです。


2022年4月4日月曜日

本:IKIGAI(茂木健一郎著)、地球隠れ宮一万五千年のメッセージ(幣立神宮春木伸哉宮司他著)

 NHKに出演した茂木健一郎氏の著書「IKIGAI」とパワースポットと言われる幣立神宮の春木伸哉宮司と江本勝氏の共著「地球隠れの宮一万五千年のメッセージ」をご紹介します。



「IKIGAI」は、脳科学者の茂木先生の著書で、30か国で翻訳出版したベストセラーです。日本では2018年に新潮社から発行されました。日本人の長寿の秘密は「生きがい」。古い日本の書物のなかからや現在の「生きがい」を持って生きている人たちを紹介しています。脳科学者の立場からマインドフルネス、瞑想に関することや、神道、八百万の神のことなど興味をそそる内容でした。



2011年発行の「地球の隠れ宮~」には、幣立神宮の歴史やお祀りしてある神様のこと、天皇家や天照大神などの神様との関係などを知ることができました。神社とは何か、幣立神宮がパワースポットとして人気がある理由、また訪れる方々の心得なども柔らかく書いてありました。幣立神宮は熊本県山都町、阿蘇外輪山の南側のとても自然が豊かな所にあり、そこが天孫降臨の地、高天原と言い伝えられています。



たまたま2冊は関係がなく、幣立神宮に関する著書を探していて図書館から同じ日に借りたのですが、神道に関する記述が共通したのが偶然とはいえ不思議でした。日本人の心には、古くから神仏を敬い親しむ心があり、正月は神社詣で、結婚式は教会でクリスマスも祝い、お葬式は仏式の日本人は実は節操がないのではなく諸々に接し取り込んでいく寛容さとしたたかさしなやかさがあることを改めて読みながら感じました。

浅草の1日

  4月19日に、私が2020年に卒業した東京国際仏教塾の本年度の開校式と閉校式が行われ、記念講演を拝聴するために上京しました。 講演が終わり、久しぶりに同窓生と懇親会。浅草へ。 待ち合わせの雷門下、観光客でごった返し。浅草寺にお参り、熱心にお参りする外国人観光客。 合流して私が...