おすすめの株がありますか?と尋ねられることがあります。株式のことですね。私は、20代の時に証券会社に口座を作りました。最初に始めたのは、公社債投信の積立と個別株を少し購入しました。その最初に購入した会社がそのあと倒産してしまいました。その時の株券は記念に持っています。その頃は株券の裏に裏書きして売買していたんですね。おすすめの株?わかりません。いいと思って購入した会社の株がゼロになるんですから。
40年ばかり株をやっているとわかることはあります。それは、結果を見ればその上げ下げの理由がわかるということです。たとえば商船株、コロナウイルスの影響でこの2年うなぎのぼり、5倍ほどになりました。巣ごもり需要などで需給ひっ迫、市況高騰、最高利益、高配当利率・・・。これを2年前、せめて1年前に予想して購入していれば、そして高値のうちに利益確定できれば、「たられば」ですが、大儲けになります。
私は、株を始めたころ、何度もこのような夢を持って購入し、夢破れてきました。その原因は、だれも正解を教えてくれないし、自分の下した判断はたいてい間違っているからです。結果は、ほとんど高値つかみとその後の損切りの繰り返し。特に株価が購入価格を割ってくると、売るに売れず、どんどん下がる。そして待ちきれず損切り。最悪は、ネットバブルのとき。そのころ信用取引をやっていたので、最初は含み益はどんどん増える。あすにでも利益確定と思っていたら有名投資家H氏の家宅捜索を機に下落が始まり、下がりだすとますます売却できず、結果は追証が底をつき自動決済、大きな損を出すことになりました。
FXも経験しました。為替は世界中で24時間動くので、深夜も気になって寝ることができない。結果、損得とんとんで、疲れて撤退。
そして、60歳過ぎての私の結論。
・10年以上のホールド前提に購入保持。できれば配当や優待で10年後には元を取る。下がったとしても気が楽です。
・余裕資金で購入。今は余裕がないので原則購入しない。
・儲かった(売却して利益が出た)中から友達にご馳走したり寄付したりしてふるまう。これは先輩投資家からのアドバイス。周りへの感謝。自分だけいい思いをするとツキは逃げる。
あくまで個人的意見ですが、5年以上長期で保有していた株の中には、TOBで高値で売却できたり、長く放置されていたのが注目されて株価が上昇したりしたので、長期を前提に購入保有すると損する率は減ると思います。もし株価が購入価格を割っても所有し続けて応援したくなる会社は結果として損をさせないという思いもあります。高値になった株、いつ売却しようかとまた悩むのですが、その時は、分割して何回か売却すれば、売りたい、でももっと上がるかもの悩みも減るでしょう。後期高齢者は利益が大きいと保険料負担が1割から3割に増加したりもするので、上手にやりましょう。
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