2022年9月29日木曜日

本 遺書(松本人志)

遺書(松本人志/朝日新聞社)



著者はダウンタウン松本人志。1993年7月から1994年7月まで、週刊朝日に連載したものをまとめたもの。毒舌50連発。まっちゃんのルーツや考えも読み取れて面白い。「遺書」というタイトルは、お笑いの寿命は短いと思ったからだそうです。

この本は、宮崎市図文化の日に文化の日に行われる図書交換市にいって100円で購入したものです。この図書館はNPOが運営していて、事前に古本を受け付けて、預かれる本1冊につき交換券を1枚くれます。券を持っていなければ1冊100円で購入できます。

なぜ、交換市に行ったかというと、自宅に本がどっさりあって、処分したいけれど何か有益な方法はないか?とネットで探っていたら見つけたので視察に行きました。扱う本もかなりの量で宮崎の一つの恒例イベントになっていました。

熊本では、今年10月2日日曜、11時~15時で、南阿蘇のあそ望の郷で古本市が開催されます。

2022年9月26日月曜日

2022年9月7日水曜日

本 死とエロスの旅(壇蜜)

 死とエロスの旅(壇蜜/集英社)




怪しげなタイトル。久しぶりに熊本市図書館に行って、棚を眺めていたら目についたので借りてきた。壇蜜さんならでは。NHKBSプレミアムで2019年放送の書籍化。

壇蜜:1980年秋田生まれ。昭和女子大学卒。O型。女優・タレント。葬儀屋に勤めたことがあると言われているが、ただしくは、遺体衛生保全資格を持ち病院で遺体解剖の助手をした経験があるとのこと。2019年に結婚。

ネパール、メキシコ、タイの3カ国を旅して、それぞれ死とエロスをテーマに語るという内容で、壇蜜さんはこれまでの経歴と経験を生かして、死と生と性を真面目に語っている。この3カ国は私も興味があった国々。

・メキシコ:私は日本にあるメキシコ料理店に行くと骸骨デザインのものがいっぱい飾ってあって不思議に思っていたが、2017年制作のディズニーの「リメンバー・ミー」を見てわかった。メキシコ人は亡くなった肉親など骸骨に思いを寄せる。暗くなく、陽気で明るい。かつてアステカ・マヤ文明のころ神に捧げる最高の生贄が人間であった。多くは戦いの捕虜だったというが遺跡跡から多くの骸骨が出土している。その歴史がメキシコ人の血の中に今も流れていて骸骨に懐かしく親しむ心があるのではないかということに気づいた。

・ネパール:多くの国民はヒンズー教徒。家族に死が近づくと聖なる川の近くの施設に移し最後を一緒に過ごす。亡くなったら川の水で遺体を清め荼毘に付す。その遺灰は聖なる川に流す。日本でも散骨が話題となるが、その原点ともいうべき。

・タイ:ニューハーフ、タイではレディーボーイというらしい。トランスジェンダー・性同一障害。しかしむしろ障害ではなく一つの性と生のかたち。もうひとつは、ホスピス。タイで多いエイズ患者を診とるお寺の施設。国民の多くは仏教徒の国。お坊さんに食事を供する布施はタイでは当たり前のことであり、お寺の施設も布施・寄付ですべてまかなっているという。症状が重くない患者は施設の運営を手伝い善い行いをすることで輪廻転生、また人に生まれ変わることを願う。

読んでいて改めて気づかされることが多かった。壇蜜さんの死生観は自分と共通するものが少なくなかった。メキシコ、ネパール、タイ。キリスト教、ヒンズー教、仏教。生も死もいにしえの時から宗教は人に深く関わっている。現代は宗教は怪しいものと捉えがちだが、歴史を見つめるとその答えは見えてくる。この本に改めて考え気づかされた。


2022年9月3日土曜日

鮎との1日

 昨日、鮎を無性に食べたくなり、八代駅前の「よし藤」に食べに行きました。

よし藤は、何度も九州駅弁グランプリで優勝した駅弁「鮎屋三代」の製造元。うなぎやあか牛の弁当、定食などもありますがやはり駅弁を注文。(メニューの中で一番安い)

甘露煮と塩焼きがあるのでまだ食べたことがなかった塩焼きを注文。

ほんわか暖かく、吸い物付き。1350円。駅構内や列車内の販売価格と同じ?





鮎は柔らかく香りよく、骨まで気にならずに食べられました。3代目?のご主人に伺ったところ、一度焼いた鮎をその後で3時間蒸すのだとか。
お店には、お持ち帰り用の甘露煮やうるかも販売。
「うるか」は鮎の内臓の塩漬け。小さい小瓶でも3000円以上するので、やっぱり高いんですねと言ったら、一瓶で天然鮎30匹以上を材料に使うとのことで納得。卵巣と精巣のうるかや身入りのものはもう少し安い。

鮎を食べて満足した後、鮎の本場、人吉球磨に向かいました。なぜかというと、私がいた職場の先輩Sさん。「定年退職したら出身の球磨川で鮎を釣りたい」と言っていたのに実現前に癌で他界。その意思を引き継いで私が鮎釣りを。と情報収集に出かけたわけです。
まず、相良のおとり鮎の老舗店を訪ねました。ご主人と奥さんに伺うと「鮎釣りを教える人はおらんばい。あさぎりのN釣具店に聞いてみなさい」ということで今度は釣具店に。店主からは「竿が一番高価。道具一式15万円ぐらいから。ネットで中古もあるが、部品がないので折れたらそれでおしまい」「教える人はおらんよ。見て覚える。購入した人には私が半日釣り場で教えます」
「渓流釣り用のウェーダーは持ってます」「だめだめ、渓流用のは水が中に入って事故死する人がこの前もいた」というやりとり。親切にいろいろ教えてもらいました。私の結論は、60歳過ぎてから始める釣りにしてはハードルが高い、と言うことで、鮎釣りは「食べる」に専念することにしました。
道中、球磨川支流の渓流を見ると、以前私がヤマメやイワナを追いかけていた時を思い出し、つい、車に乗せている竿を出したくなるのですが、1人で渓流に入るのは危険な歳になってきたのでガマン。


今年は夏休みの家族サービスのためか営む民泊のゲストが多くて忙しく休めなかったので、久しぶりに1日のんびりドライブしてきました。球磨川水害の傷跡はまだ癒えてはいませんが、川の中に点々と立つ鮎釣り師たちをみると復興が進んで行っていることを感じます。ダム建設で話題の川辺川。将来鮎のすみかはどうなるのか?今年の鮎は例年より大型がよくあがっているそうです。


浅草の1日

  4月19日に、私が2020年に卒業した東京国際仏教塾の本年度の開校式と閉校式が行われ、記念講演を拝聴するために上京しました。 講演が終わり、久しぶりに同窓生と懇親会。浅草へ。 待ち合わせの雷門下、観光客でごった返し。浅草寺にお参り、熱心にお参りする外国人観光客。 合流して私が...