2022年9月3日土曜日

鮎との1日

 昨日、鮎を無性に食べたくなり、八代駅前の「よし藤」に食べに行きました。

よし藤は、何度も九州駅弁グランプリで優勝した駅弁「鮎屋三代」の製造元。うなぎやあか牛の弁当、定食などもありますがやはり駅弁を注文。(メニューの中で一番安い)

甘露煮と塩焼きがあるのでまだ食べたことがなかった塩焼きを注文。

ほんわか暖かく、吸い物付き。1350円。駅構内や列車内の販売価格と同じ?





鮎は柔らかく香りよく、骨まで気にならずに食べられました。3代目?のご主人に伺ったところ、一度焼いた鮎をその後で3時間蒸すのだとか。
お店には、お持ち帰り用の甘露煮やうるかも販売。
「うるか」は鮎の内臓の塩漬け。小さい小瓶でも3000円以上するので、やっぱり高いんですねと言ったら、一瓶で天然鮎30匹以上を材料に使うとのことで納得。卵巣と精巣のうるかや身入りのものはもう少し安い。

鮎を食べて満足した後、鮎の本場、人吉球磨に向かいました。なぜかというと、私がいた職場の先輩Sさん。「定年退職したら出身の球磨川で鮎を釣りたい」と言っていたのに実現前に癌で他界。その意思を引き継いで私が鮎釣りを。と情報収集に出かけたわけです。
まず、相良のおとり鮎の老舗店を訪ねました。ご主人と奥さんに伺うと「鮎釣りを教える人はおらんばい。あさぎりのN釣具店に聞いてみなさい」ということで今度は釣具店に。店主からは「竿が一番高価。道具一式15万円ぐらいから。ネットで中古もあるが、部品がないので折れたらそれでおしまい」「教える人はおらんよ。見て覚える。購入した人には私が半日釣り場で教えます」
「渓流釣り用のウェーダーは持ってます」「だめだめ、渓流用のは水が中に入って事故死する人がこの前もいた」というやりとり。親切にいろいろ教えてもらいました。私の結論は、60歳過ぎてから始める釣りにしてはハードルが高い、と言うことで、鮎釣りは「食べる」に専念することにしました。
道中、球磨川支流の渓流を見ると、以前私がヤマメやイワナを追いかけていた時を思い出し、つい、車に乗せている竿を出したくなるのですが、1人で渓流に入るのは危険な歳になってきたのでガマン。


今年は夏休みの家族サービスのためか営む民泊のゲストが多くて忙しく休めなかったので、久しぶりに1日のんびりドライブしてきました。球磨川水害の傷跡はまだ癒えてはいませんが、川の中に点々と立つ鮎釣り師たちをみると復興が進んで行っていることを感じます。ダム建設で話題の川辺川。将来鮎のすみかはどうなるのか?今年の鮎は例年より大型がよくあがっているそうです。


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