2023年7月17日月曜日

北海道で蝶との出会い

 2023年6月24日から北海道に行った目的の一つが、まだ見ぬ蝶・ウスバキチョウに出会うことでした。マニアックな話になりますが、小学生から高校性の間に阿蘇を中心に蝶の採集をしていました。北海道にしかいない蝶はその頃からの憧れで、特にヨーロッパやヒマラヤなど一部の高山にしか生息していないアポロ蝶と呼ばれる仲間で唯一日本に生息しているウスバキチョウに一生のうち一度は会いたいと思っていました。60歳を過ぎた今、その目的を果たさないと一生出会うことはない。じっとしていることができず友人を頼って北海道行きを決めました。ウスバキチョウは大雪山のコマクサ平が有名で、コマクサの花を食草とするためその生息地は極めて限定的です。たまたま友人を訪ねたときに、彼の友人でツアーガイドが職業のMさんに出会い、大雪山の現地に同行してもらうことになりました。

6月26日快晴、コマクサ平まで途中、雪渓をいくつか越えるところがあるため、アイゼンを熊本から持参。登り口の銀仙台まで車で上り、そこから歩いて2時間。途中、九州では見ることがない高山植物にも出会い、食事中のエゾシマリスも目の前で見ながら、コマクサ平に到着。コマクサの花はちょうど咲き始めたところ。ウスバキチョウも羽化したてのようで、きれいな羽を広げて草原を飛び回っていました。多くの蝶マニアがすでにウスバキチョウを撮影中で、なかなか静止しないので、飛んでいる蝶を一眼レフカメラで撮影していました。私がスマホで撮影しようとしているのを見て、マニアの方に苦笑されました。もちろん、私は撮影は不可能でした。彼が撮影した画像を見せてもらいましたが、飛翔中のウスバキチョウが見事に写されていました。ウスバキチョウは国の天然記念物に指定されており、他に大雪山系に生息するダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモンも国の天然記念物似指定されています。この日は運良く、アサヒヒョウモンとクモマベニヒカゲらしき個体を近くで見ることもできました。

その日層雲峡に泊まり、翌日の帰り道、大雪森のミュージアム隣の駐車場で、街路樹に群れる蝶を発見。これも初めて見るエゾシロチョウの大群でした。木の名前はわからないのですが、木の幹のあちこちにさなぎがぎっしり。以前は幼虫の毛虫がわんさか木についていたのでしょうから、さなぎから羽化したての時期に遭遇したのは幸いでした。



この旅で一度に初対面の蝶たちにいくつも出会えたのは本当に幸運でした。案内してくれた友人に感謝です。熊本でも、阿蘇の貴重な蝶たちが数が少なくなっており保護しなければ絶滅に至る状況です。なにかできることはないか、考え中です。

コマクサ平で咲いたばかりのコマクサの花


ウスバキチョウを環境省ホームページで紹介しています。


2023年7月16日日曜日

本 旅行業界の動向とカラクリがよくわかる本

 中村恵二、榎木由紀子著/秀和システム発行


南阿蘇で営んでいる民泊の宿泊者(ゲスト)の目的はほとんどが観光。一部はリモートワークや仕事の利用のようです。先日ツアーガイドの方と知り合いになり、観光業についていろいろと知りたくなり、図書館から借りてきました。

近代の旅行業のはじまりは、イギリスのトーマス・クックが団体旅行を提供したのが始まり。1951年のロンドン万博にはたくさん団体旅行を企画したらしい。日本では、鉄道の団体旅行がはじまり。国鉄系がJTBと日本旅行、私鉄系が近畿日本ツーリストと東急観光。

発行が2022年5月と新しい本なので、特にアフターコロナに関しての記述が興味が沸きました。旅行業を営むには旅行業務取扱管理者の国家資格を有する者がいなければなりませんが、近年、地域限定旅行業取扱管理者の資格が新しく追加されました。これからは、少人数の旅行やインバウンド向けツアー、高齢者や障がい者向けのユニバーサルツアー、ウェルネスツアー、メディカルツアー、エコツアーなど旅行者の希望により細かく応えるツアーの企画やガイドが求められます。少人数のゲストに対応した民泊は、団体旅行では味わえないわくわく感をゲストに求められます。わくわくを体験し味わっていただくためのアイデアや情報をこの本から得ることができました。

浅草の1日

  4月19日に、私が2020年に卒業した東京国際仏教塾の本年度の開校式と閉校式が行われ、記念講演を拝聴するために上京しました。 講演が終わり、久しぶりに同窓生と懇親会。浅草へ。 待ち合わせの雷門下、観光客でごった返し。浅草寺にお参り、熱心にお参りする外国人観光客。 合流して私が...