「死」という言葉が入るタイトルは刺激的ですが、仏教を学ぶ私にとっては身近なテーマです。
Eキューブラー・ロスの話も仏教塾の中野東禅先生の講義に出てきました。キューブラー・ロスはスイス生まれの精神科医・作家で、多くの末期患者を面接・調査して、死に至る過程で「否認→怒り→取引→抑鬱→受容 死の五段階説」を定義しました。晩年は、幽体離脱や霊性に熱中したといわれています。
1969年に発表されたこの本は、多くの末期患者との面接(インタビュー)の様子が描かれています。死を目の前にした人が対象で少々生々しいですが、この著書は末期医療(ターミナルケア)の聖書と呼ばれています。
親の介護ためや自分が年を取って死を迎える課程を事前に知るうえでたいへん参考になった本でした。「死はすべての人々が1人の例外もなく経験するが誰一人として死の経験を語れない。」それゆえに著者も晩年は臨死体験や死後の世界に関心が高まったのでしょう。私が読んだものの中では立花隆著「臨死体験」が読みやすかったです。
私は400ページある「死ぬ瞬間」をいきなり読むのに多少ためらいがあったので、その前に少し内容が軽そうな170ページの「死後の真実」を読みました。
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