著者:竹林史博
出版:青山社
熊本県立図書館から借りてきて2回目。
ipadで絵を描いているのですが、そのモチーフの一つが涅槃図。涅槃図はお釈迦様はじめお釈迦様のお母さんや弟子、在家信者、神様、動物や昆虫などたくさんの生き物が描かれており、厳かでもあり、賑やかでもあり、カラフル。あるお寺で見せてもらった涅槃図を見て、ipadで描いて見たくなり、住職にお願いして写真を撮らせてもらい、ipadで模写しました。模写した絵は住職の了解を得ていないのでアップしていませんが、最初に描いた涅槃図は模写するのに70時間。大変でしたが完成した際はささやかながら一つの行をなした感がありました。描いていると人物や神様や生き物の名前がほとんどわからない。そこでなにかわかる本でもないかと探したのがこの本です。著者の竹林さんは山口県のお寺の住職で、涅槃図の研究者。いくつもの涅槃図を解説してありずいぶん参考になりました。
涅槃図は各地のお寺にあるらしいのですが、普段公開してなかったり、公開も期間限定であったりで意外に人の目には触れないもの。日本の涅槃図は中国から伝わったものが元で明兆系、奈良系など多くの種類に分けられます。今のように写真で撮影したりパソコンを使ったりできない時代のものなので、模写するにしても見落としたり創作したりで同じものはないのではないでしょうか。そこが面白く興味がわくところです。
これまで、3枚の涅槃図を写仏(模写)しました。公開がかなうものはそのうちにアップしてご覧いただきたいと思います。描かれたものは名前がわからないものがほとんどなので、機会があれば名前を教えていただきに竹林住職をお訪ねしようかと考えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿