「深夜特急」全3巻(沢木耕太郎著/新潮社)
コロナが落ち着いてから、タイに2度ほど行きました。どこでこの本の情報を見つけたかすでに忘れていますが、香港からタイ、マレー半島、インドと周り、自ら決めたゴール・ロンドンを目指す一人旅の旅行記。全3巻。1974年の旅の話で、産経新聞に掲載されて、第1、2巻は1986年に、第3巻は1992年に出版されています。
今から約50年前の話。ヒッピー全盛時代で、旅先にはヒッピーがあふれている。スマホも翻訳アプリもなく、一人で世界の半分の道のりを旅する。すごいことだと思います。今から約40年前、私も社会人になってから台湾など海外に出かけたことはありましたが、それでも長くて1週間。英語が苦手なので、現地の方々との交流もままならず、恥ずかしい思いも何度もしました。
定年退職して民泊をぼちぼちと営んでいますが、メンテナンスと称して長めの休みを取って、たまに旅に出かけています。昨年はバンコクに2泊とチェンマイに8泊の2回。今年は1月からチェンマイなどに行く予定です。今はネットで検索できたり、翻訳アプリで現地の人とほぼリアルに話せたり、色々な面ですごく便利で身近になっています。「深夜特急」の時代は、さぞ海外に出かけるのにも覚悟があったことだと思います。それとも未知の世界がさぞ魅力的であったのかもしれません。
自分と照らしながら、東南アジアの50年前の時代を本の中で辿るのもなかなか面白いものです。
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