ホーキンズ、宇宙を語る(スティーブン・W・ホーキンズ著、林一訳/早川書房)
1987年に書かれ、各国で翻訳され、当時ベストセラーになった本。ホーキング博士の研究と研究者の成果を一般人にもわかりやすく本人自ら書き綴った本。やっぱり難解なところもありました。
原子、電子、陽子、中性子。相対性理論、量子力学・・聞いたことあっても、やっぱりなんのこっちゃ。
自分の体は、原子が集まってできており、原子は最も小さな物質の単位であり、原子は陽子と中性子から生る原子核とその周りの電子からできている・・・。もう半世紀も前に物理で習った記憶がかすかに呼び起こされました。
アインシュタインの一般相対性理論、量子力学からのブラックホール、宇宙の始まりビッグバンと終焉ビッグクランチ、タイムトラベル不可能説など、ホーキング博士が語る話は興味深いが理解が浅い私にとってはやっぱり難解。
読み終えて私でもわかったこと。おそらく人類が研究している学問で一番大きなスケールは、「宇宙の始まりと終わりの解明」で、一番スケールが小さいのは原子や電子や光子で、その最小なものを活用して最大なものの謎を解き明かそうとしているんだなということがわかりました。
宇宙や銀河の始まりは誕生時の超高温から徐々に温度が下がると、電子と原子核が結合して原子を作り、その後水素やへリウムを生成する。太陽のような星は水素を燃やしてヘリウムに変え熱や光を放射し続け、太陽よりもっと軽く小さな地球は温度が下がり続け、元々なかった硫化水素などの大気が冷えた岩石から噴出し、原子が結合して巨大分子となり、再生産をしながら硫化水素などを消費して炭素や酸素を放出し生命の誕生につながった。そうするとやはり、この広い宇宙に生命が存在するのは地球だけと考えられなくなくなる。
ふと、恐竜がいた時代はどんな時代だったか興味が沸いてネットで調べてみました。たとえばジュラ紀は火山の噴火が盛んな時代で、二酸化炭素の濃度も濃く、北極圏でも平均気温が15度ぐらいだっただろうとのこと。今直面する温暖化。恐怖を煽るだけでなく、現実的な対応策も並行して進めるべきかもと思いました。
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