涅槃図に必ず描かれている「沙羅双樹(サラソウジュ)」。多くは8本で、4本は枯れて葉が白くなり、4本は青々としています。これは、大般涅槃経疏などのお経に「釈尊涅槃の際に花は満開となり釈尊の聖体に降り注いだ。そして4本は如来常住として青々とし、4本は枯れ無常の法のことわりを表した。」と記されているそうです。インドや中国で描かれた涅槃図の沙羅の樹は主に2本だそうなので、8本は日本に広まった独自の解釈のようです。
シャラノキは日本にないインド産のものなので想像で描かれておりいろいろなデザインのものがあります。
右上が、日本で開花した貴重なシャラノキの花を見て描き写しました。気候が合わないのか日本ではほとんど開花しないらしい。花の色は緑がかった白。日本で描かれた涅槃図の沙羅双樹は、葉がギザギザしていたり、花の色が赤だったりいろいろです。
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