2024年10月29日火曜日

本 般若心経の世界(村越英裕著/インデックスコミュニケーションズ)

 般若心経の世界(村越英裕著/インデックスコミュニケーションズ)


実家には仏教関係の本がたくさんあります。これは、私の実家が曹洞宗で、実家には割と大きな仏壇があり、小さいときから木魚を叩いたり、菩提寺に時々行ったりしていたので、私が仏教や宗教に興味があって買い集めていました。

仏教では、いくつかの宗派で般若心経がメインのお経となっています。これは、600巻に及ぶ大般若経を要約したものを玄奘三蔵が中国語に訳しそれが日本に伝わったもので、短くまとめられているのですが、般若心経に込められた「空」の理解が難しく、何を言わんとするか説明が難しい。それを、まず仏教の世界を解説するところから始まり、最後に著者がわかりやすく説明してくれる本です。

とはいったものの、般若心経を私が理解できているのか?いまだによくわかっていない。お経の最後は「ギャーテー ギャーテー・・・」と18文字の真言で締めくくります。要はこの真言(念仏)を唱えれば、苦しみや悲しみから逃れて悟り(涅槃)の境地に至りますよ。と言っているのだろうとは思います。

私は毎日、般若心経や観音経、修証義等お経を仏前でお唱えしています。毎朝お唱えすると落ち着くというか、規則正しくはなるし、健康でも居られる気もします。自分のお葬式の時にはお坊さんにお経を上げてもらうことでしょうから、少し事前に学習して慣れておくのもいいのではないかという思いもあります。在家得度も済ませて戒名もいただいて・・・まず形から入る私の仏教です。

本 雪虫 ある女性の記録(ジョージやまだ著)

 雪虫 ある女性の記録(ジョージやまだ著)


私は今実家に500冊はあると思われる本を整理している途中です。私の本あり、家族の本あり。懐かしい本、見覚えのない本、いろいろ手を止めては読み返したり・・・整理は遅々と進ません。

私がサラリーマン時代に東京でお世話になった代理店の方が定年退職されるときにいただいた本。発行は1998年です。著者は東京生まれの戦中派。第2次世界大戦も半ば、東京の下町から新天地を樺太に求めて家族で旅の途中、縁あって北海道の室蘭に定住。子ども6人抱えて新天地で苦労する当時の母の様子と生き様を、人生を終えようとする今の母の姿をダブらせながら、決して暗くはなく、母への愛情を持って描かれた母の思い出のエッセイです。

私も今年母を見送ったところなので、自分のことと重なることも感じながら読み返しました。定年退職をして、自分史を書いたり、親のことを書いたり、自費出版をされる方も結構おられるようで、父も亡くなる前に半生を書いた本を出していましたが、実家の本を整理していると父の知り合いの方が書かれた本や冊子がいくつもありました。私の叔母からも俳句集を3冊もらっています。

それにしても、遺品の整理は大変です。残された本もですが、写真や手紙、住所録などは燃えるゴミで捨てられないものもあるので、選別しながらシュレッダーで裁断したり、捨てられないものはゴミ処理会社に処分をお願いしたり、結構面倒してます。出来れば元気なうちに、整理しておいてほしかったなあと思いながら、整理中の日々です。

2024年10月27日日曜日

体が痛い 原因は? それで考えたこと。

今年の6月に母が亡くなって、施設にあった母のものを片づけるのに、冷蔵庫を抱えたときに腕に痛みがありました。痛みが治まらないのでその後、知人にタイ式のマッサージをしてもらったり、タイに行ったときに現地でマッサージを受けたり、自分で揉んでみたり・・・。4ヶ月経ちほぼ痛みは解消しました。以前はこのような痛みは数日で消えた気がしますが、60歳過ぎて歳と共に回復が遅くなっているようです。

タイマッサージを学ぶようになって、体の構造にも関心が深まりました。痛みとはなんなのか?正体は?

以前は筋肉に乳酸がたまりそれが痛みの元と教えられた気がします。今ではそれと違って、筋肉に損傷が起き、それを修復しようと白血球が集まり、炎症が起きて、ヒスタミン、セロトニンなど痛みを起こす刺激物質が生産されて痛みを感じると言われています。炎症が治まらなければ、痛みは継続します。痛みの伝わりは、皮膚や筋肉の周りの末梢神経で感じた痛みが、脊椎内の脊椎神経に伝わり、脳内の知覚領域に伝わり、脳からの指令で運動神経を伝って反応します。蚊に刺されて痛みを感じ、思わず手で蚊を叩く動作のように。

痛みを感じるのは脳です。痛みには色々な種類があることをタイマッサージを学んでいると教えられます。上記のように体が損傷して伝わる痛み、右肩が痛いという人を肩の筋肉を触ると右より左の肩が堅くなっている症状と痛みが反する場合、体に症状が出ていないのに痛みを感ずる場合、また筋肉が凝っているのに痛みを感じない場合などなど。体の損傷が必ずしも痛みと共通していない場合があります。

台湾などで有名な足つぼマッサージ。足の裏には様々な臓器などにつながるツボがあると言われます。中国の経絡やタイのセンは気の流れを意識した古くからの東洋医学の考えです。西洋医学の動脈や静脈、リンパ腺や神経が、東洋医学の経絡やセンと深く関わりがあるような気がします。

病気になったら治療する以前に、病気の予防や健康の維持増進に役立つことを自分自身で心がけて行う。ジム通いやヨガなどもそのためだと思いますが、私のように運動嫌いが気がついたのが、タイに行って多くの庶民がタイマッサージの店に定期的に通っていることです。私の場合、体が硬いのですが、ストレッチが苦手で、痛いのでやっぱり続かない。先日タイでマッサージを受けたときの施術で痛いのもあるのですが心地よいものもあるので痛さを我慢して受けました。術後に屈伸してみると前より数センチ深く曲がりました。タイの人はただ心地よいからではなくて病気の予防・健康維持にタイマッサージを利用していることに気がつきました。これなら定期的に続けられそうな気がします。

医療費や介護費が膨大に膨らむ昨今、病気の予防や健康維持にタイ古式などのマッサージが役立つのではないかと今感じています。

2024年10月21日月曜日

本 本当にわかる為替相場(尾河眞樹/日本実業出版社)

 本当にわかる為替相場(尾河眞樹著/日本実業出版社)


2012年初版発行です。初代NISAが始まったのが2014年なので、金融を取り巻く環境もずいぶん変わっていますが、為替相場と金融市場を振り返るために読み直ししました。

ドル円相場が80円を割ったのが2011年、まさにこの本が書かれた時期です。著者は銀行のディーリング業務など豊富な経験がある方なので、今の円安を当時予測しておられたか尋ねてみたい気がします。この本は将来の為替を予測する本では無く、相場を読むテクニックの解説書です。

私は1999年にファイナンシャルプランナー(FP/AFP)の資格を取りました。大学の時の専攻は証券論。ただ、当時体調不良もあってろくに勉強していませんでしたが。就職した時バブルが始まり、バブルがはじけたときは東京で経験。4万円目前だった株価もその後7000円台まで下落。為替もドル円で80円割れ。その後、アベノミクスなどで株価は4万円を超え、ドル円も160円まで下落。もしこうなることを知っていたら・・・。

今でもFPの資格は持っていて、勉強会にも時々は参加しています。先日の勉強会で、「1000万の円余裕資金がある人にどのような資産運用をアドバイスするか?」の討議をしました。

・新NISAを購入する

・リスクを減らすために分散投資をする(預金、投資信託、外貨、リート、外国株式など)

・世界情勢不安があるので金を一部で購入する

・金融だけでなく不動産投資も考えてみる

・将来の円安を見込んで外貨/外貨保険を購入する

勉強会に参加していると若い参加者から、何を買ったら儲けますか?と聞かれることがあります。答えは一つ。「結果として儲かったものが儲かる。」と答えます。

特に株式であれば、

・その会社が好き、興味がある会社を購入する。

・優待や配当があってそれが楽しみな会社を選ぶ。

・購入したものの会社の将来に不安があったりしたら、思い切って売却(損切り)する。

・FXや信用取引などハイリスクでエネルギーを消耗するものは、興味があればちょこっと経験して損害が大きくならないうちにやめる。(一度儲かっても直ぐそれ以上に損を経験済)

・本業に差し障るような取り組みはしない。

株式や外貨建ての保険などは購入の時期を分散したり、売買のタイミングは数年かけて見るようにしています。会社が倒産して無くならない限り、多くの会社は業績やブームに波があります。例を挙げると、ウェザーニュース。今の株価は5000円台ですが、過去3000円台だった株価が2021年に急に1万円近くになりました。NHK朝ドラ「おかえりモネ」放送の年です。天気予報士の話でした。今まで以上にその会社に国民の関心が向く→株価が上がる いい例でした。その後今の価格に戻って落ち着いています。

株はやったことがないけれどどうしたらいいですか?と言う質問に「興味がある会社や商品がありますか?まず、1単位(たいていは100株)余裕資金(30万円ぐらいまで)で買いませんか?」と答えています。そして優待や配当をもらいながら余裕があればまた次を考える。後悔しなくていい投資をお勧めします。

為替の話に戻りますが、ドル円相場を見ると、数年ごとの上げ下げがあります。10年でみるともっと大きな動き(トレンド)になっています。ドル建て終身保険は、①円高ドル安、②高金利のよいタイミングで購入するのもひとつの投資です。あくまで長期保有が基本ですが。

為替相場の本の紹介でしたが、思い出した私の経験をご紹介してみました。

本 ホーキンズ、宇宙を語る(スティーブン・W・ホーキンズ/早川書房)

 ホーキンズ、宇宙を語る(スティーブン・W・ホーキンズ著、林一訳/早川書房)


1987年に書かれ、各国で翻訳され、当時ベストセラーになった本。ホーキング博士の研究と研究者の成果を一般人にもわかりやすく本人自ら書き綴った本。やっぱり難解なところもありました。

原子、電子、陽子、中性子。相対性理論、量子力学・・聞いたことあっても、やっぱりなんのこっちゃ。

自分の体は、原子が集まってできており、原子は最も小さな物質の単位であり、原子は陽子と中性子から生る原子核とその周りの電子からできている・・・。もう半世紀も前に物理で習った記憶がかすかに呼び起こされました。

アインシュタインの一般相対性理論、量子力学からのブラックホール、宇宙の始まりビッグバンと終焉ビッグクランチ、タイムトラベル不可能説など、ホーキング博士が語る話は興味深いが理解が浅い私にとってはやっぱり難解。

読み終えて私でもわかったこと。おそらく人類が研究している学問で一番大きなスケールは、「宇宙の始まりと終わりの解明」で、一番スケールが小さいのは原子や電子や光子で、その最小なものを活用して最大なものの謎を解き明かそうとしているんだなということがわかりました。

宇宙や銀河の始まりは誕生時の超高温から徐々に温度が下がると、電子と原子核が結合して原子を作り、その後水素やへリウムを生成する。太陽のような星は水素を燃やしてヘリウムに変え熱や光を放射し続け、太陽よりもっと軽く小さな地球は温度が下がり続け、元々なかった硫化水素などの大気が冷えた岩石から噴出し、原子が結合して巨大分子となり、再生産をしながら硫化水素などを消費して炭素や酸素を放出し生命の誕生につながった。そうするとやはり、この広い宇宙に生命が存在するのは地球だけと考えられなくなくなる。

ふと、恐竜がいた時代はどんな時代だったか興味が沸いてネットで調べてみました。たとえばジュラ紀は火山の噴火が盛んな時代で、二酸化炭素の濃度も濃く、北極圏でも平均気温が15度ぐらいだっただろうとのこと。今直面する温暖化。恐怖を煽るだけでなく、現実的な対応策も並行して進めるべきかもと思いました。

2024年10月19日土曜日

本 簿記の初歩面白いほどがわかる本(市川利夫/中経出版)

簿記の初歩が面白いほどわかる本(市川利夫/中経出版)


おそらく私が20年以上前に購入した本です。

なぜ、66歳になった私が読んだかというと、

①手持ちの本を整理中なので読み直しまたは手をつけていなかった本を読む

②生涯苦手だったジャンルの克服を試みる

が理由です。簿記、私は経済学部卒なのに在学中に簿記3級に受かりませんでした。簿記、苦手なんです。でも読み返してみると、難解ではなかったです。だって、タイトルにも「面白いほどわかる」って書いてありますから。

私はものすごく記憶が苦手。高校生の時は、英語、漢文、古文、歴史のテストは0点が何度かあった記憶があります。フィーリングで出来るものは得意?美術、技術、なぜか地理と生物。これは興味があったからでしょう。好きなことは記憶に残る。だったら、科目全部好きになっていたら東大合格していたかも???

とにかく、実家にある何百冊という残された本をどうにかしたい!捨てるか、売るか?

その状況の中で、暇があれば、残っている本たちと日々にらめっこしております。

足ツボマッサージ

 今年の6月に、足ツボマッサージ棒とツボ押しの2点セットをネットで購入しました。送料別で600円ぐらいで、送料が安いところで買いました。 ツボ押しの道具 足ツボマッサージの1日レッスンを熊本で受けたのが購入のきっかけですが、なかなかこれが良い。マッサージを受けるにしても、練習する...