この本の帯の推薦文を紹介します。
「わたしは薬草で世界を救いたい
ベトナム戦争で父が浴びた枯れ葉剤のために右足を切断せざるおえなくなった少女が医学を志し、研修先のアマゾンで薬草に魅せられ、やがて新薬を求めて世界を飛び回るまでになる。科学者として母として苦闘する半生を自ら語る、感動のノンフィクション!わたしは抗生物質耐性菌感染症に対抗する新しい方法を見つけるため、民族植物学的なアプローチで自然界から薬を発見しようとしている。これまで、アマゾン川の森林、ガラガラヘビの居るジョージア州の松林、アルバニアやコソボの人里離れた山頂、中央イタリアの丘陵地帯、地中海に浮かぶ岩山などを調査してきた。森のなかの川を丸太舟で渡り、砂漠では四輪バギーを走らせ、山道では四輪駆動車を使い、けわしすぎて登れない道はラバに乗り、フロリダの湿地ではエアボートを使い・・・」
この春からリビング熊本のカルチャーセンターで薬草学を月に2回学び始めたのですが、薬草について書かれた本を熊本市立図書館で探していて見つけました。障害を持った少女が医学にそして植物学に興味を持ち世界を駆け回って目標を掲げ突き進んでいく姿に並外れた行動力と諦めない強固な精神、それに周りの仲間を大切にする思いやりの心を感じました。
著者はアメリカ人で第一に学者であり研究者です。登場する植物に関してはすべて俗名、学名、中には発見者名が記載され、ウィルスや細菌も専門名で書かれており(コロナウィルスはCOVID-19)専門書のようでありながら374ページに及ぶ読み飽きさせない内容はドキュメンタリーで人気作家の作品ようでもありました。薬草や植物学に興味がない方も一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。
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