2026年6月8日月曜日

本 THE CHENGING WORLD ORDER(レイ・ダリオ著)

 ★THE CHENGING WORLD ORDER(レイ・ダリオ著/齋藤聖美訳/日本経済新聞社版)


著者はニューヨーク生まれのグローバルマクロ投資家。世界最大級のヘッジファンド・ブリッジウォーターアソシエイツ創業者。顧客は政府系ファンドや年金基金、大手銀行など。

この本は世界の主要国を比較分析し、国ごとに債券・債務や軍事力、準備通貨、資源、天災等18項目ごとに分析・ポイント化して総合的国力を比較するとともに、将来も予測しています。特に面白かったのは、国力(この本では帝国スコアと呼んでいます)を総合評価した順位が、1位米国、2位中国、3位ユーロ圏、4位ドイツ、5位日本、6位インド、7位イギリス、8位フランス、9位オランダ、10位ロシア、11位スペインでした。2021年に書かれた本なので現在にもある程度は近い内容だと思います。ちなみに将来予想は、1位の米国の場合は、内部・外部の混乱があり、特に2位の中国との間に対立がある。ちなみに当時1%台だった長期金利は現在4%台でかなり変化しています。米国は主要国の中で世界最大の資本市場と金融センター(世界の時価総額の半数以上)を抱えており、イノベーションとテクノロジーは主要国の中で最も高く、特許出願数、研究開発費、研究者数、学士号保有者数は世界の約4分の一を占めます。中国については、当時はかなり米国に迫ってきている感じですが、現在は米国との経済摩擦や国内景気の低迷が浮上しています。

本が書かれた以降、ウクライナへのロシア侵攻や米国・イスラエルとイラクの戦争など世界の情勢は刻々変化しているので、国ごとの比較分析も変化することになります。

著者はヘッジファンドのトップ経営者なので本来はこのような方法で投資先企業を比較分析し投資を行っているのだと思います。広くしっかりと情報を集め冷静に比較分析を行うことが間違わない(100%はあり得ないが)投資法だと言うことを教えられました。この本の最初のページに出版するにあたりお世話になった方や協力者に謝辞を述べられていますが、一人だけではこの様な事業は到底実現できず多くの仲間の協力によって実現することに大変感謝しておられるのだと感じました。

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