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2026年6月22日月曜日

本 パワー半導体 超入門(半導体業界ドットコム著)

 ★パワー半導体 超入門(半導体業界ドットコム著/技術評価社)


パワー半導体とは。先般AIデータセンターで多量に使用する最先端半導体に関する本を読んだのですが、パワー半導体は家電や車、発電、ロボットなどに使用する半導体で、かつて日本で半導体製造が盛んだった頃はこちらのタイプです。その後半導体製造は米国や中国、台湾、韓国に取って代わられました。

さて本の前半は半導体の構造や材料、機能の説明なので難しかったのですが、多少知識を得ていないと後半も分からないと思い、我慢して読み続けました。後半は、世界や日本のパワー半導体製造企業の紹介やパワー半導体の将来について。半導体製造には巨額の資金が必要です。かつては一企業で設計から製造まで行っていたのですが、今は需給が逼迫して高騰している極小のAI向け半導体を製造するには、巨額の資金が必要で、一社で行うのはほぼ不可能。現在は設計、製造、検査などそれぞれに分かれて大企業が役割を担っています。設計はエヌビディアやarm、製造はTSMCやサムスン、検査や製造機械は日本のアドバンテストや東京エレクトロンが有名です。

パワー半導体の将来は、本を読んでいて思ったのですが、日本にも可能性がある、いや復活するのではないかと感じました。先端半導体もパワー半導体も設計から製造、検査、完成まで一企業でまかなうのは難しいし資金も足りない。そこで、米国や日本などでは政府が援助する。それも数兆円の規模で。ちょっと信じがたい規模ですが、今後の産業の基盤となる半導体を自前で用意できるかどうかは国の将来がかかっている。特に日本は世界トップクラスの自動車産業を始め多くの産業には半導体が必要。今般の原油の輸入問題のように半導体を海外からの輸入に頼っていたら問題が起きたときに致命傷になると。幸い日本には半導体製造に必要な水が豊富にある。日本には高い技術力もある。あとは材料となる原料、そうレアメタル。なるほど、日本が向かう方向が段々見えてきました。

先日参加したトヨタ自動車の株主総会で会長や社長が言われた「今後はモビリティーカンパニーにモデルチェンジする」と。モビリティーとは乗り物のこと。空飛ぶクルマ、これも半導体が重要。日本の将来が楽しみになってきました。

2026年6月8日月曜日

本 THE CHENGING WORLD ORDER(レイ・ダリオ著)

 ★THE CHENGING WORLD ORDER(レイ・ダリオ著/齋藤聖美訳/日本経済新聞社版)


著者はニューヨーク生まれのグローバルマクロ投資家。世界最大級のヘッジファンド・ブリッジウォーターアソシエイツ創業者。顧客は政府系ファンドや年金基金、大手銀行など。

この本は世界の主要国を比較分析し、国ごとに債券・債務や軍事力、準備通貨、資源、天災等18項目ごとに分析・ポイント化して総合的国力を比較するとともに、将来も予測しています。特に面白かったのは、国力(この本では帝国スコアと呼んでいます)を総合評価した順位が、1位米国、2位中国、3位ユーロ圏、4位ドイツ、5位日本、6位インド、7位イギリス、8位フランス、9位オランダ、10位ロシア、11位スペインでした。2021年に書かれた本なので現在にもある程度は近い内容だと思います。ちなみに将来予想は、1位の米国の場合は、内部・外部の混乱があり、特に2位の中国との間に対立がある。ちなみに当時1%台だった長期金利は現在4%台でかなり変化しています。米国は主要国の中で世界最大の資本市場と金融センター(世界の時価総額の半数以上)を抱えており、イノベーションとテクノロジーは主要国の中で最も高く、特許出願数、研究開発費、研究者数、学士号保有者数は世界の約4分の一を占めます。中国については、当時はかなり米国に迫ってきている感じですが、現在は米国との経済摩擦や国内景気の低迷が浮上しています。

本が書かれた以降、ウクライナへのロシア侵攻や米国・イスラエルとイラクの戦争など世界の情勢は刻々変化しているので、国ごとの比較分析も変化することになります。

著者はヘッジファンドのトップ経営者なので本来はこのような方法で投資先企業を比較分析し投資を行っているのだと思います。広くしっかりと情報を集め冷静に比較分析を行うことが間違わない(100%はあり得ないが)投資法だと言うことを教えられました。この本の最初のページに出版するにあたりお世話になった方や協力者に謝辞を述べられていますが、一人だけではこの様な事業は到底実現できず多くの仲間の協力によって実現することに大変感謝しておられるのだと感じました。

2026年6月3日水曜日

本 続・100年予測(ジョージ・フリードマン著)

 ★続100年予測(ジョージ・フリードマン著/櫻井祐子訳/早川書房)

「新・100年予測」の続編です。


この本は現役のアメリカ大統領に読んでもらうために書かれたのだと思いました。そして(主にアメリカの)国民に読んでもらい、大統領の決断の意図を理解し情報を共有するために。影のCIAの異名を持ち国際情勢に関する戦略分析を行う民間情報機関「ストラトフォー」の創設者ならばこそです。

・アメリカは現在唯一の帝国

・世界で均衡を保たれるべき地域 インド対パキスタン、アラブ対イスラエル、イラン対イラク(書かれたときとは国政が変わっています)

・イスラエルの中にある2つのパレスチナ、ファタハのヨルダン川西岸地区とハマスのガザ地区

・イスラエルに敵対するレバノンのヒズボラ

・イランはイスラム・スンニ派、その他のイスラム国はシーア派が主流

・世界の緊張地域:ペルシャ湾、ホルムズ海峡、バルカン半島、クリミア半島、ボスポラス海峡、コーカサス、(イスラム、ロシア、ヨーロッパが交わる地域)

・ヨーロッパとロシアの緩衝地帯の国々

・EUと地中海連合:ともにフランス主導、地中海連合にはイスラエル、トルコなど43カ国。EUはイスラム国は現在認めない。イギリスは脱退。

・EU最大の輸出国ドイツはロシアから天然ガスを購入

・メキシコからアメリカへ、麻薬流入と移民問題と労働者不足

・中東のイスラム強国トルコの役割と課題:ヨーロッパとアジアの接点、地中海への海路、クルド人との関係

この本を読んで色々なニュースや出来事の背景の理解に役立ちました。

この本が書かれたのは2010年ですが、その後に起こった2014年のクリミア軍事侵攻やウクライナ侵攻、2023年のハマスのイスラエルテロ攻撃やイスラエルの反撃、今年のイスラエルとアメリカによるイラン攻撃がなぜ行われたのか、読んで理解できました。

2026年から翌年にかけて世界で大きな出来事が予定されています。AI半導体のオープンAIとアンソロビック、ロケット民間企業のイーロン・マスク率いるスペースXの株式上場です。1社の資産総額推定100兆円以上、3社で300兆円以上です。

AIデータセンターやTSMCの工場も世界各地に建設計画中。膨大な電力を使うので、地政学的リスク軽減もあるらしいです。

定年退職してからは外の情報に関心が薄くなりがちでしたが、世界は大きく変わりつつあります。本を読んで刺激されました。

2026年6月2日火曜日

本 新100年予測(ジョージ・フリードマン著)

★新・100年予測 ヨーロッパ炎上(ジョージ・フリードマン著/夏目大訳/早川書房)

ゴールデンウィークから読み始めた本がこれで10冊目になりました。

「100年予測」預言書なのか?タイトルに引かれて図書館から借りてきました。


著者のフリードマンは、影のCIAと呼ばれている国際情勢に関する戦略分析を行う民間情報機関「ストラトフォー」の創設者です。ユダヤ系のアメリカ人で幼い頃はハンガリーで過ごし移民として両親と兄弟とともにアメリカに家族で渡りました。両親は第2次世界大戦の時ナチスの手にとらわれずになんとか生き延びたそうで、情報収集や分析力は親譲りです。

本を読む前は預言書なのかと思いました。本の中身はヨーロッパ、中東地域を地理的条件や歴史、政治、経済、人種、宗教などから分析し、現在の主な国と国との関係や問題を指摘します。この本の続編「続・100年予測」は、著された後の10年を予測する内容になっていますが、続編を読み解くための事前の情報が詰まっています。続編とともに世界の歴史や地理や国と国との力関係など勉強になりました。

これからテレビやネットのニュースが理解しやすくなりそうです。

2026年5月13日水曜日

本 宇宙開発産業の動向と仕組みがよく分かる本(南隆太著)

 宇宙開発産業の動向と仕組みがよく分かる本(南隆太著/秀和システム新社)


先日読んだ「ロケットサバイバル2030」に引き続き宇宙関連の本。宇宙開発に関わる企業が知りたかったので、先日の本とかぶる内容もあったのですが読みました。日本にも企業が多数あるんですね。

宇宙開発の歴史は戦後、米ソ冷戦の時期に世界初の人工衛星打ち上げと有人ロケット・宇宙飛行は旧ソ連に軍配が上がりました。その後人類初の月面着陸はアメリカが。熾烈な競争がありました。その後冷戦の終結で国際宇宙ステーションの共同開発など行われたのですが、近年は戦争や自国優先主義、新興国の参入などで宇宙開発競争は激しく、膨大な費用がかかる有人飛行などの開発にはスペースXやブルー・オリジンなど巨大企業が運営する民間宇宙企業が参入し、小型衛星の打ち上げ、製造、メンテナンス、宇宙ゴミの回収、保険など宇宙開発に関わる諸々の部門には各国のスタートアップ企業などが多数参入しています。

宇宙開発には膨大な費用がかかりますが、コスト削減策としてロケットを回収して再利用することができるようになったのは驚きです。

今は宇宙開発の新たな局面を迎える準備段階です。宇宙開発に携わる企業は調べてみるとまだ赤字が多いようですが、将来火星への有人飛行や民間人が宇宙船に乗って宇宙旅行をしたり月や惑星に住むことも少しずつですが着実に現実に近づいていることを実感しました。

熊本地震2026 その7 避難所でタイマッサージ3

 9月18日金曜、タイマッサージ施術師有志と八代の避難所にボランティアに行ってきました。今回で3回目になります。 11時に熊本市内を出発。前回と同様、ネットで高速道路通行証を事前に登録し印刷して、益城インターから高速に乗りました。 八代インターで降りて、まず通行証の復路用紙に八代...