2026年6月3日水曜日

本 続・100年予測(ジョージ・フリードマン著)

 ★続100年予測(ジョージ・フリードマン著/櫻井祐子訳/早川書房)

「新・100年予測」の続編です。


読み終わって、この本は現役のアメリカ大統領に読んでもらうために書かれたのだと思いました。そして(主にアメリカの)国民にも読んでもらい、大統領の決断の意図を理解し情報を共有するために。影のCIAの異名を持つ国際情勢に関する戦略分析を行う民間情報機関「ストラトフォー」の創設者ならばこそです。

・アメリカは現在唯一の帝国

・世界の地域において均衡保たれるべき インド対パキスタン、アラブ対イスラエル、イラン対イラク(書かれたときとは国政が変わっています)

・イスラエルの中にある2つのパレスチナ、ファタハのヨルダン川西岸地区とハマスのガザ地区

・イスラエルに敵対するレバノンのヒズボラ

・イランはイスラム・スンニ派、その他のイスラム国はシーア派が主流

・緊張地域:ペルシャ湾、ホルムズ海峡、バルカン半島、クリミア半島、ボスポラス海峡、コーカサス、(イスラム、ロシア、ヨーロッパが交わる地域)

・ヨーロッパとロシアの緩衝地帯の国々

・EUと地中海連合:ともにフランス主導、地中海連合にはイスラエル、トルコなど43カ国。EUはイスラム国は現在認めない。イギリスは脱退。

・EU最大の輸出国ドイツはロシアから天然ガスを購入

・メキシコからアメリカへ、麻薬流入と移民問題と労働者不足

・中東のイスラム強国トルコの役割と課題:ヨーロッパとアジアの接点、地中海への海路、クルド人との関係

この本を読んでいると色々なニュースや出来事が思い浮かびました。

この本が書かれたのは2010年ですが、その後に起こった2014年のクリミア軍事侵攻やウクライナ侵攻、2023年のハマスのイスラエルテロ攻撃やイスラエルの反撃、今年のイスラエルとアメリカによるイラン攻撃がなぜ行われたのか、それがこの本と続編を読んで理解できました。

2026年から翌年にかけて世界で大きな出来事が予定されています。AI半導体のオープンAIとアンソロビック、ロケット民間企業のイーロン・マスク率いるスペースXの株式上場です。1社の資産総額推定100兆円以上、3社で300兆円以上です。

AIデータセンターやTSMCの工場も世界各地に建設計画中。膨大な電力を使い、地政学的リスク軽減もあるかららしいです。

定年退職してからはあまり外の情報に接してきませんでしたが、気づくと世界は大きく変わりつつあります。本を読んで刺激されました。

2026年6月2日火曜日

本 新100年予測(ジョージ・フリードマン著)

★新・100年予測 ヨーロッパ炎上(ジョージ・フリードマン著/夏目大訳/早川書房)

ゴールデンウィークから読み始めた本がこれで10冊目になりました。

「100年予測」預言書なのか?タイトルに引かれて図書館から借りてきました。


著者のフリードマンは、影のCIAと呼ばれている国際情勢に関する戦略分析を行う民間情報機関「ストラトフォー」の創設者です。ユダヤ系のアメリカ人で幼い頃はハンガリーで過ごし移民として両親と兄弟とともにアメリカに家族で渡りました。両親は第2次世界大戦の時ナチスの手にとらわれずになんとか生き延びたそうで、情報収集や分析力は親譲りです。

本を読む前は預言書なのかと思いました。本の中身はヨーロッパ、中東地域を地理的条件や歴史、政治、経済、人種、宗教などから分析し、現在の主な国と国との関係や問題を指摘します。この本の続編「続・100年予測」は、著された後の10年を予測する内容になっていますが、続編を読み解くための事前の情報が詰まっています。続編とともに世界の歴史や地理や国と国との力関係など勉強になりました。

これからテレビやネットのニュースが理解しやすくなりそうです。

本 続・100年予測(ジョージ・フリードマン著)

 ★続100年予測(ジョージ・フリードマン著/櫻井祐子訳/早川書房) 「新・100年予測」の続編です。 読み終わって、この本は現役のアメリカ大統領に読んでもらうために書かれたのだと思いました。そして(主にアメリカの)国民にも読んでもらい、大統領の決断の意図を理解し情報を共有するた...