家を購入するのはとても大きなイベントです。
私の場合、30代の時に新築マンションをローンを組んで1戸購入しましたが、バブルの時で一番価格が高かった時ではなかったでしょうか。金利も今よりかなり高かったですし、県外に転出していた時空き家が2年ほど続いて収入を得られず支払いはあるしこまりました。今思うことは住まいの選択肢はいくつもあったのではないかということです。
FPの立場で自分の経験も混ぜながら家の購入を考えてみたいと思います。
何のために購入するのか?
私の場合、実家から出て住みたいし、貸すこともできるから、という理由でした。
将来実家があるのでそこに住む可能性が高い場合→新たに購入するのは不要かもしれません。とりあえず、実家から出て生活したい場合は賃貸が無難だと思います。将来古くなった実家の修理代や新たに新築する場合の建築費を準備する必要があります。
将来実家に住む選択肢がない場合→まず投資目的での購入は、今後人口が減り、空き家がたくさん出ることを想像すれば現実的ではないと思います。賃貸して住むより自分の持ち家が欲しい場合、自分や家族のライフプランをまず立てて考えてみたいと思います。40年後の家族構成は?たとえばもし親子4人の家族が2階建てを新築した場合に、子どもたちは実家にいますか?80歳の夫婦が元気に2階を利用していますか?可能性は0ではありませんが、低いかもしれません。新築して40年目だと、水道、電気や外装、室内の改装など大掛かりな修理の可能性もあります。もし賃貸する場合も貸しやすいように修理しなければなりません。もし購入希望の場合は、賃貸や売却をしやすい地域に作ることです。少しでもリスクを減らしたいですね。
購入希望の方に私のおすすめは、中古の優良物件をまず探して購入して住んでみて、その後また希望すれば住まいを検討するということです。なぜなら、自分が購入して住んでいろいろ経験したうえで自分が最良と思う住まいと暮らし方を得られるからです。その例を一つ上げてみます。
上記の4人家族が1000万円の中古マンションまたは1戸建てを購入します。物件が多いのは、引っ越しが多い3~4月と9月。1年かけて探すと見つかりやすいと思います。条件は、もし賃貸か売却をしたい場合に良い値段で早く売れる物件です。
・立地が良い。駅やバス停から近い。水害など天災被害の心配が少ない。(ハザードマップを参照)
・便利。買い物をするスーパーやコンビニ、医院などが近くにある。
・子供がいる場合、希望する学校に近い。
・安全。車の往来や、不審者の出没、街灯のあるなしなど。
・マンションの場合、管理人が常駐している。近所の住人の様子に問題ない。
・築年数が古くない。たとえば20年未満など。耐震強度も心配ない。
条件はいろいろあります。特に、近所に問題がある住人が住んでいたりする場合、購入だと引っ越しできない、夜物騒なところだった。など購入後に問題が発覚する場合があるので何度も物件を見て近くの住人と話をしてみたり夜見に行ってみたりする必要があります。
中古物件を最初に選択するのは、安く購入できるのが第1の魅力です。失敗しても負担が少ない。でも1000万円の物件の場合、失敗するとダメージは大きいですので選択は慎重にしたいです。利息込み月10万円返済した場合、初期費用含めても10年で返済できます。支払いにまだ余裕があれば、積立して次に買い替える新築の資金をためたり、子どもの教育資金やほかの楽しみにも使えます。もし、3000万円の物件を購入した場合は、月10万円返済した場合、利息も多くなりますし30年以上かかるでしょう。もちろん修理代などは別です。
考えるポイントは、自分の一生は、都度変化するということです。子どもは?パートナーは?親は?兄弟は?いろいろその時々で条件は変化します。一度に大きな決定をするよりも分散して、何度も見直し良い方向に向かっていくのはどうでしょうか。
いずれの場合も、ライフプランを立てて、その時々のお金はどう変化(プラス・マイナス)するかを知ることです。無理な支払い計画は禁物です。見直しは何度でもできますので。
私の経験から書いてみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿