本 タイマッサージバイブル ワットポースタイル(大槻一博著/BABジャパン)
熊本市立図書館から「タイマッサージ 微笑みの国からの贈り物」と一緒に借りました。
内容が重なるところもありますが、「微笑み~」より3年後の出版ですので、内容もより詳しくなっています。
著者が最初にタイでタイマッサージを学んだのは、プロフィールによると1988年チェンマイ大学の先生からとあります。チェンマイという街はタイの京都と言われ、古くは王朝の首都として栄え、歴史ある仏閣も多数あり、いまでは世界中から観光客がやってくる有数の観光都市です。地理的には中国、ミャンマー、ラオスとも近く、色々な民族、宗教、言語、食べ物なども入り交じり、特有の文化を構成しています。タイマッサージに関しては、代表的にはバンコク式とチェンマイ式と言われるように、ワットポーに代表される宮廷のマッサージとは異なり庶民のマッサージとして伝えてきたチェンマイのマッサージは、手技のみに限らず木槌やナイフ、火を使うものまでバラエティーに冨み大変興味をそそる世界です。タイマッサージの店は多数あり、学校も多く、1日レッスンもやっています。お寺巡り、美味しい食物巡りもいいですが、チェンマイに行ったときはタイマッサージの施術とレッスン体験もしてほしいと思います。たくさんあるのでどこに行くかの選択は大事ですね。タイに住んでいる日本人や何度も行ったことがある方に聞くのが一番の早道でしょうか。ちなみにチェンマイはのんびりしていますがバンコクは東京と同じように大都市なのでチェンマイをメインに活動したらゆっくりできて良いと思います。
話はそれましたが、この本は、タイ伝統医学に関する歴史、創始者、仏教、マッサージ理論など基本的なことから、後半は具体的な施術法についての解説と続きます。いきなりタイのマッサージスクールに習いに行くと理論はほぼ学ばずに施術に入ります。というより、説明は現地のタイ語か英語なので、日本語が出来る先生は少数では理論も教えられないということでしょうか。私の場合は、熊本のタイマッサージも出来るプロに基本を教えてもらい、数冊解剖学の入門書などを読んでタイに習いに行きましたのでお陰で飲み込みやすかったと思います。やはり施術については、実際に施術を行い、多くの体を揉ませてもらうことにつきると思います。「一見は一〇〇聞にしかず」「一揉みは一〇〇見にしかず」でしょうか。私が主にやりたいのはトークセンという木槌で行う施術で、これまでに30人を叩かせてもらいました。100叩きをひとまずの目標としています。
タイマッサージに興味をもつ方が増えたらうれしいことです。
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