あけましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、南阿蘇でゲストとは会わずにリモートで民泊を営みながら、涅槃図を写仏したり、坐禅をしたり、ラジオ英会話、中国語を聞きかじったり、読書をしたり、人混みを避けて過ごす時間がほとんどの1年でした。今年は制限も緩和されて安心して行動ができる1年になってほしいものです。本年もよろしくお願いします。
近所の方にいただいた自家菜園のニンジンと大根の鰤なます、カブのダイダイ酢漬け。元旦の朝に雑煮といただきました。
2018年に定年退職して、ただ今熊本を拠点にS-Life(セカンドandシニアandスローライフ)実行中。民泊を南阿蘇で営みながら、身の回りの断捨離中。畑仕事、料理、読書、坐禅、読経などが日課です。
あけましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、南阿蘇でゲストとは会わずにリモートで民泊を営みながら、涅槃図を写仏したり、坐禅をしたり、ラジオ英会話、中国語を聞きかじったり、読書をしたり、人混みを避けて過ごす時間がほとんどの1年でした。今年は制限も緩和されて安心して行動ができる1年になってほしいものです。本年もよろしくお願いします。
近所の方にいただいた自家菜園のニンジンと大根の鰤なます、カブのダイダイ酢漬け。元旦の朝に雑煮といただきました。
いくつかの涅槃図を見て興味深いのが、お釈迦様の持ち物の袋包みです。諸説あり、
1.お釈迦様の持鉢の袋包みで、お釈迦様の枕元に描かれるか、沙羅の木に錫杖(杖)の先に結んで立てかけて描かれています。
2.摩耶夫人がお釈迦様のために投げた天空界の不老不死の薬が入った薬袋で、沙羅の木に引っかかってお釈迦様に届かず、錫杖は描かれていません。
多くの涅槃図は1か2がひとつ描かれています。報恩寺の袋包みは、沙羅の木に引っかかったように描かれており、錫杖はありません。従って薬袋と思われます。いずれにしても、袋は1つ。涅槃図に袋が2つ以上描かれたものがあれば珍しいです。
人間と動物が合体した神。仏教では古代インドの神が仏教に帰依した多くの神や仏に見られます。涅槃図によく描かれる龍王や迦楼羅(かるら)。
迦楼羅は古代インドの神でのちに仏教に帰依した神。頭が鳥で体が人間、口から火を噴き、龍や毒蛇を食べる。天狗の先祖は迦楼羅だそうです。
涅槃図に描かれる龍は、仏教に帰依した龍王。人の頭に龍が乗ったように描かれています。仏法に帰依した龍は迦楼羅に食われる心配はないとのことです。
大迦葉(迦葉尊者)とは別人。お釈迦様のすぐ下に描かれる見つけやすい童子です。涅槃図に描かれる童子は1人だけ。最も若い仏弟子で、釈迦の教えを後生に伝える役割を表しているのではないでしょうかの側にいての側にいて質問をし続けたところから能問第一と言われています。
涅槃図にもよく登場する阿修羅。阿修羅と言えば、美少年の悩ましく美しい顔をもった顔3つ腕6つの興福寺の阿修羅像が有名ですが、一般には怖い顔が多い。阿修羅は古代インドの戦いの神。インドラ(帝釈天)に娘を奪われその妃となった娘を奪い返すために帝釈天と幾度も戦い続け戦いに固執したのでついには修羅界に飛ばされたとのことです。善神も執拗に固執し続けると悪神になる。修羅界は六道のひとつ、人間界と畜生界の間です。
熊本にも有名な阿修羅像があります。山鹿市鹿央町の康平寺にある顔3つ腕4本の阿修羅像。一度お会いしたいものです。
報恩寺の涅槃図には、腕4本と6本の神?が2体見られます。どちらかが阿修羅だと思いますがもう1体は?
金剛力士。仏教の守護神、天部のひとつ。お寺の門の左右にどっしりと立ち、口を開けた阿形の像と、口を固く結んだ吽形の像をご存知の方も多いでしょう。涅槃図でも2体共か1体が描かれていることがあります。金剛力士は金剛杵を手に持っています。金剛杵は古代インドで煩悩を打ち砕く武器。報恩寺の涅槃図には右下に金剛力士らしき2体が描かれています。側に金剛杵らしきものが見られます。
涅槃の釈迦の仏足にすがる老女(報恩寺涅槃図を模写)。白髪で貧しい身なり。仏足に礼拝する習慣のない日本では不思議な光景ですが、インドなどでは釈尊の足に触れる接足作礼の習いがあります。日本のお寺や仏前でお坊さんが膝をついて頭を床につけ手のひらを上に向け三度礼拝するのをご覧になったことがあるかも。これはお釈迦様の御足をいただく所作です。涅槃図に描かれた老女が侍医・耆婆(ぎば)との説も。比丘(僧侶)の姿の場合は、釈迦涅槃に間に合わなかった迦葉尊者が描かれたと言われています。
阿那律尊者(アナリツ)・アヌルダ
釈尊の弟子。天眼第一。不眠不休で修行をしたため失明したと言われています。
涅槃図には、一人二役で登場します。1人は気絶して伏した阿難尊者に添い水を与えようとする姿。もう一人は、天から涅槃の釈尊に会うために降りてきた摩耶夫人を先導する姿です。
摩耶夫人(まやぶにん)。お釈迦様の母。夫人は産後の肥立ちが悪くお釈迦様誕生の7日後に亡くなられました。お釈迦様の涅槃を聞き、天界から駆けつける母。先導役は、釈尊の弟子、阿難律尊者(左端、後日詳しく紹介します)。この法恩寺の涅槃図から写仏した絵では、摩耶夫人がどの人かちょっとわかりづらい。多くの涅槃図では、摩耶夫人に3人の天女が添っているのですがこの図では、左端に1人離れた天女?何をしているのでしょうか。
純陀(チュンダ)。お釈迦様の涅槃の原因になった人物。
涅槃図に必ず描かれている「沙羅双樹(サラソウジュ)」。多くは8本で、4本は枯れて葉が白くなり、4本は青々としています。これは、大般涅槃経疏などのお経に「釈尊涅槃の際に花は満開となり釈尊の聖体に降り注いだ。そして4本は如来常住として青々とし、4本は枯れ無常の法のことわりを表した。」と記されているそうです。インドや中国で描かれた涅槃図の沙羅の樹は主に2本だそうなので、8本は日本に広まった独自の解釈のようです。
シャラノキは日本にないインド産のものなので想像で描かれておりいろいろなデザインのものがあります。
右上が、日本で開花した貴重なシャラノキの花を見て描き写しました。気候が合わないのか日本ではほとんど開花しないらしい。花の色は緑がかった白。日本で描かれた涅槃図の沙羅双樹は、葉がギザギザしていたり、花の色が赤だったりいろいろです。
阿難尊者、アーナンダ。
多聞第一と言われ、お釈迦様のおそばに常にいて説法を全て暗誦して、仏滅後の結集で誦出して仏典の基礎を築いたと言われています。かなりの美男だったらしく涅槃図では最も色白で、お釈迦様の涅槃に接しショックを受けてお釈迦様の近くで悶絶しうつ伏せに倒れた姿で描かれています。
涅槃図はいわゆる「写仏」。手本となる涅槃図をもとに施主の依頼で作成するもの。施主の依頼で施主が描き込まれていたり、作者の意図で手本と異なるものを描いたり、描き写し損ねたり、いろいろ違いが出て比べると面白いです。
涅槃図の主役はお釈迦様。多くの涅槃図では、「頭北面西右脇臥」が遊行経に記されており、右手枕の姿をよく見ます。亡くなった方を北枕に安置するのはこれに習っています。
古い涅槃像は、右手を顔に添えていたり体に沿って伸ばしていたり。
お釈迦様の体は黄金色に輝いています。これも長阿含経、涅槃経などに記されています。涅槃図はお経に記された涅槃を絵に表したものです。
参考資料:涅槃図物語、涅槃図絵解きガイド(竹林史博著)
竹林史博著/大法輪閣
涅槃図の解説書。竹林氏は曹洞宗龍昌寺(山口県)住職で涅槃図研究家。
私は熊本の涅槃図をipadで写仏していますが、登場人物があまりわからないので、それを調べるための本を探していたところ、熊本市立美術館で見つけました。
涅槃図はお釈迦様(仏陀)が亡くなるところを表した絵で、全国のお寺にあり、お釈迦様が亡くなった2月15日ごろお寺で涅槃会が行われるときに檀家さんや一般に公開されます。大きさは多くは1辺が2~3メートルほどで、古くは平安時代、多くは江戸時代に描かれたものです。涅槃会には、お釈迦様に関わる神様、仏様、仏弟子、在家信者、動物なども描かれており、仏教を知るのにとても役に立つものでもあります。ただ、登場人物(神仏など)や動物が何であるのかがわからない。それを学ぶのにとても役立つ本です。
2019年年末にコロナウィルスが確認され、2020年に入り大流行しました。私はその年の4月に東京国際仏教塾の曹洞宗専門課程を卒業しました。1年間仏教を学ぶ貴重な経験でした。中野東禅老師に師事し、卒業の際に戒名を頂戴しました。師のユーモアを交えた授業は、仏教を身近なものと感じこれからの人生の支えにもなると感じました。曹洞宗の教えの中で常に心にとどめていることは、「掃除、洗濯、料理、食事、入浴、トイレに至るまで日常生活すべて修行。一日を丁寧に感謝して生きる」ということ。私は、毎朝お経を上げ、食事の際は、食事五観の偈を唱え、月に1度大慈禅寺の坐禅会に参加しています。修行というと苦行のイメージがありますが、毎日やっているとやっていないときの方が落ち着かない。朝早く用事があるときは車の中でお経を上げながら運転したこともあります。お経は、東禅師監修のお経のCDを聞きながら上げています。最中にいろいろ思い出したり思いついたりすることがよくあります。修行僧なら集中しなければなりませんが在家の私の「修行」は日常を大切に生きるがテーマなので思いつき思い出しはすぐメモする。実は、民泊のアイデアなどもそのとき浮かんだりします。多いときは1時間ほどのお経中に10件以上メモします。仏壇前でお経を上げているので先祖の声が降りてくると言いたいところですが、実際には自分が目覚めてクリーンになった頭に浮かんだり思い出す感じです。忘れ物もあまりしなくなりました。坐禅を組んでいるときは無の境地になったり眠くなったりしません。呼吸を整えるためにいつも数字を数えているのでそれで1時間ほどの坐禅は終わってしまいます。不思議に心地よく座っているだけでも腹が空いてその後お昼のおかゆを美味しくいただいています。
今ipadで絵を描いています。絵を描くのも修行の一つ。題材の一つが涅槃図です。仏様を描けば写仏になります。将来、お寺の涅槃会で涅槃図の解説ができるまでになれたらと思っています。
しばらくサボっておりました。
引き続き有名人を描こうかと思っていましたが、涅槃図をipadで写仏して、こちらもやりたいことがあって進めたいので、これからは、涅槃図に絡んだ絵の紹介にしていこうと思います。やりたいこととは、お寺の涅槃図を写仏して、涅槃会などの行事で涅槃図の描かれた仏様や神様や僧侶や動物などの説明ができるようになりたい。写仏の題材として涅槃図を紹介したいなどです。
とりあえず、熊本県内のお寺の涅槃図3枚をすでに写仏しました。そのうち1枚は公開の許可をいただきましたのでご紹介したいと思います。
熊本市の報恩寺の涅槃図を写仏しました。
これに色をつけたら完成です。色鉛筆や水彩などで彩色すれば写仏できます。
涅槃会を最初に写仏した1枚目は完成までに70時間かかりましたが、この3枚目は50時間ぐらい。定年退職した後なので専念すれば1週間ぐらいで完成します。お寺の住職さんにお見せしたところ喜んでいただけました。現物は今は補修中とのことです。できあがりが楽しみです。
今年の6月に、足ツボマッサージ棒とツボ押しの2点セットをネットで購入しました。送料別で600円ぐらいで、送料が安いところで買いました。 ツボ押しの道具 足ツボマッサージの1日レッスンを熊本で受けたのが購入のきっかけですが、なかなかこれが良い。マッサージを受けるにしても、練習する...